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2008 / 11 / 8

12

作る楽しみ触れる楽しみ

by ayumu

Make: Tokyo Meeting 02」に行ってきました。

前回の01はうちのわりと近所だったので気軽に行けたんですが、今回は多摩美だったのでどうしようかと思っていたのだけれど、前回の倍の出展者ということで、やっぱり行くしかない……と。

「ものづくり」ということの楽しさを、今の時代ならではの楽しみ方で、存分に楽しんでいる人たちがいて、その人たちが作ったものを直に見たりさわったりする、これもまた楽しい。

画面の上の「つくり」に毎日携わっている自分としては、リアルなモノの「つくり」には、実にワクワクするものがあります。

今回はArduino(アルディーノと読む、ということがようやくわかった)の初心者ワークショップに参加したくて、朝一で行って申し込み。出たばかりのArduinoの解説本『Making Things Talk』を監訳された小林茂さんから、Arduinoのイロハを教えていただきました。

コンピュータとセンサを使って何かを制御する、というのは、以前はちょっと敷居が高かったのだけれど、Arduinoなどのオープンソースハードウェアが日本でも安価に手に入るようになり、ここ1〜2年でものすごく面白いことになってきました。ネットに情報があふれているとはいえ、でもやっぱりハードだし、実物を目の前にして、その場で話を聞く機会があるのは、よかったです。会場でArduinoも購入したし、さて何作ろっかなー。

展示で眼をひいたのは、ふたつの自作プラネタリウム。

ひとつは01で見逃した、工房ヒゲキタさんの、6000個の穴をあけたボウルを二つくっつけて中に豆電球をいれた、まあまさに手作りのプラネタリウム。星の解説のあとは、赤青のセロハンの眼鏡で見る3D映像、これも手作り感満載なんだけど、でも3D! 特に、投影されたオブジェクトの中に自分が入るという3D感覚はドームでの投影ならでは。しかもあんな簡単なしくみで見事に3Dに見えるというところがおもしろい。お話もおもしろかったです。あれは子どもも楽しいだろうな。

もうひとつも手作りのプラネタリウムながら、3年の歳月と200万のバイト代をつぎ込んで東工大の工藤裕さんがつくった、24個のレンズを持つ本格的なプラネタリウム。これのために旋盤もボール盤も用意して寝る場所もないという話でしたが、すごいねえ。ちなみに天の川もひとつひとつの星にちゃんとなっているそうで、総計200万個の星。なので星1個1円。ブログによるともう卒業なので今回が見納めかもと……見れてよかったー。しかし北極点から真上を見た映像だったので、「今日の夜空とか見れないんですか」とお聞きしたらパソコンで動かしてくれたものの数値入力を誤ったとかで回る回る(笑)。北極星も回ってしまうところがおかしかったです。

ふたつのプラネタリウムは対照的で、ヒゲキタさんはローテクながらプレゼンテーションが面白く、工藤さんのほうはプレゼンテーションは特にないながら、作ったそのモノがすごすぎ。

そのほか会場の展示でおもしろかったもの……。

日本惑星連盟会員のぼく的に「いい! 欲しい!」と思ったのは乙幡啓子さんの「アレシボ・マフラー」。マジで欲しい。(乙幡さんブログ「火星航空」)

完全に機械的な動作で計算を実行する機械。「伊藤技術研究所。」の全加算器物理モデル。造形が美しい。むかしのコリントゲームみたいな木造りで、玉が落ちて計算する。

飯沢 未央さんのお散歩する心臓と、負荷増大で肥大するコンピュータ内臓(内蔵ではなく)。

iPhoneでコントロールするラジコン。傾けて前後の進行と左右への回転を操作。すぐに慣れて簡単に運転できました。

前回も思ったんですが、制御してるコンピュータでけっこうMacが多くて意外な感じです。印象的には半数ちかくMacだったんじゃないかな。Windows動かしているのかとおもったけどみなMac OSでしたし。

それからニキシー管の時計がいくつか。こないだ見直した『2001年』の月着陸船のコックピットに、(1968年当時で)未来的な多目的ディスプレイのそばに、ニキシー管の表示があってちょっとおもしろかったのですが、ニキシー管の時計はちょっと欲しいかも。

ワークショップとぶつかってYukaRittyのパフォーマンスが見れなかったのが残念。マネキン抱えて歩く姿は拝見したのですが。

いまどき、ものづくりするひとたちはみな自分のページがあるので、そちらを紹介かたがた、写真もそちらにあるものを見ていただいたほうがよさそうなので興味があるものは参照してください。

やっぱりものづくりはおもしろい。次回、03も楽しみ。

おまけ。

多摩美図書館は美しい建物ですね。ところでその入り口は、アフォーダンスの教科書に載っていそうなドア(の取っ手)でした。

押すか引くかが一目瞭然

一本の木で、緑から濃い赤へのみごとなグラデーションを見せていたアメリカフウ。キャンパスはきれいな秋模様。

12 Comments Post a comment
  1. ueno
    11月 10 2008

    なんとなくですが、これ、川添さんが好きそうなソフトです。
    http://www.phun.jp/

    返信
  2. ayumu
    11月 10 2008

    はい、好きです!
    前に一度入れてましたが今みたらだいぶバージョンアップしてますね。再インストールしました。
    物理、特に重力に従ったモノの運動のシミュレーションには昔っからなぜか心惹かれます。

    返信
    • ueno
      11月 10 2008

      ご存知でしたか。
      運動シミュレーションも面白いと思いましたが、それに加えて、このソフトが、「作品をつくる道具」というより「お絵描き行為自体を楽しむおもちゃ」であることが斬新だと思いました。
      その行為自体を楽しめるように、メニューとジェスチャを組み合わせて、それから手描きのファジー感とかコミカルなイフェクトとかを織り交ぜて、うまく作っているなと思いました。

      返信
  3. ueno
    11月 10 2008

    なんとなくですが、これ、川添さんが好きそうなソフトです。
    http://www.phun.jp/

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  4. ueno
    11月 10 2008

    なんとなくですが、これ、川添さんが好きそうなソフトです。
    http://www.phun.jp/

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  5. ueno
    11月 10 2008

    なんとなくですが、これ、川添さんが好きそうなソフトです。
    http://www.phun.jp/

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  6. ayumu
    11月 10 2008

    はい、好きです!
    前に一度入れてましたが今みたらだいぶバージョンアップしてますね。再インストールしました。
    物理、特に重力に従ったモノの運動のシミュレーションには昔っからなぜか心惹かれます。

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  7. ayumu
    11月 10 2008

    はい、好きです!
    前に一度入れてましたが今みたらだいぶバージョンアップしてますね。再インストールしました。
    物理、特に重力に従ったモノの運動のシミュレーションには昔っからなぜか心惹かれます。

    返信
  8. ayumu
    11月 10 2008

    はい、好きです!
    前に一度入れてましたが今みたらだいぶバージョンアップしてますね。再インストールしました。
    物理、特に重力に従ったモノの運動のシミュレーションには昔っからなぜか心惹かれます。

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  9. ueno
    11月 11 2008

    ご存知でしたか。
    運動シミュレーションも面白いと思いましたが、それに加えて、このソフトが、「作品をつくる道具」というより「お絵描き行為自体を楽しむおもちゃ」であることが斬新だと思いました。
    その行為自体を楽しめるように、メニューとジェスチャを組み合わせて、それから手描きのファジー感とかコミカルなイフェクトとかを織り交ぜて、うまく作っているなと思いました。

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  10. ueno
    11月 11 2008

    ご存知でしたか。
    運動シミュレーションも面白いと思いましたが、それに加えて、このソフトが、「作品をつくる道具」というより「お絵描き行為自体を楽しむおもちゃ」であることが斬新だと思いました。
    その行為自体を楽しめるように、メニューとジェスチャを組み合わせて、それから手描きのファジー感とかコミカルなイフェクトとかを織り交ぜて、うまく作っているなと思いました。

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  11. ueno
    11月 11 2008

    ご存知でしたか。
    運動シミュレーションも面白いと思いましたが、それに加えて、このソフトが、「作品をつくる道具」というより「お絵描き行為自体を楽しむおもちゃ」であることが斬新だと思いました。
    その行為自体を楽しめるように、メニューとジェスチャを組み合わせて、それから手描きのファジー感とかコミカルなイフェクトとかを織り交ぜて、うまく作っているなと思いました。

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