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2008 / 11 / 13

タッチタイプなわけ

by ayumu

前のポメラのエントリのizmrkさんコメントに、さらに返事しようと思って書いてたら長くなったので、改めて別エントリにします。

タッチタイプ(キーボードを見ないでタイプする)の必要性は、授業でもいつも強調します。見ながら打つのと、見ないで打つのでは世界がまったく異なる。コンピュータを道具として使う意味は、正確性と効率性にありますが、この両者においてタッチタイプは必須のものです。

で、ぼく自身がタッチタイプを必要としているのは、頭の回転に追いつくように、ではなく、考えたそばから忘れていくのを防ぐ(まあ防ぐことはできないんだが、忘れてもいいようにする)ためです。頭いいからではなく、頭悪いから、であるのです。手書きだと、書いてるそばから忘れるんだもの。メモしなければならないことが三つあったのに最後のひとつが思い出せない、とかしょっちゅう。
頭の回転はちっとも速くないので、まあカナ入力でもなんとか追いついているようです。
講演やインタビューを記録するときなど、しゃべる速度で打つ必要がある場合はスピードが苦しいので、そういうときは親指シフトだったらなあと思うことはあるのだけど。

欧文、和文と覚えた経験から、親指シフトも練習すれば使えることはわかっているつもり。そのうえ、親指シフトが最善の方法であることも知っているのに、あえて覚えようとしていないのは、コメントしたようにせっかく覚えてもその環境がない場合が少なくなくてイライラするだろう、というのことのほかにも理由がある。

身体が覚える操作というものは、とりあえず統一しておくほうが余計なことを考えずにすむので楽、という理由です。このことはけっこう重要です。指が覚えることなので、意識せずにいつも使えるほうがよいのでね。
ウィンカー出そうとしてワイパー動かしてしまうときの苛立ちとかガッカリ、そういう思いをしないようにするには、右ハンドルに慣れてるのなら外車でも見栄張らずに右ハンドルにしとくほうがよい、というようなことです。
なので、そうしたことの、まあ、トレードオフですね。

それでも、まだこれからでも覚える可能性と覚えたい意欲があるのは、片手入力。手元を見ずに片手ですばやい入力ができるタッチタイプの方法と、主な機器(特にモバイルデバイス)に接続できる入力装置が生まれたら、ぜひ覚えたい。電車の中で立ってポケットに手をつっこんだまま入力ができる、というモノがほしいわけです。
実はケータイのテンキー入力では、入力だけなら見ないでも打つことが可能ですが、遅くてまだるっこしいのが難点。

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