無人というより、無惨
イスラエルからの攻撃に使われている、無人飛行機。それがどういうものなのか、いくつかのサイトであらためて知ったら、恐ろしくなりました。
攻撃目標をあらかじめ設定しておいて、あとは勝手に飛んでいって爆弾落としたりミサイルを発射する、とか、偵察用にあらかじめ決めた空路を回ってビデオか写真を撮って帰ってくる、とか、そんなものをなんとなく想像していたのです。
でも、そんなもんじゃなかった。
リアルタイムでカメラからの映像を見ながら操縦する、リモコンなんですね。しかもレーザーガイドのミサイルつき。
実際の戦闘機では見ることができない攻撃の瞬間をも、無人飛行機でなら映像で見ることができるそうです。
しかも、地上にいる人の性別まで判別できるくらいの鮮明な解像度だとのこと。つまり、ミサイルをぶっぱなしたあと、建物がふっとんだり、人がふっとんだりするところが「ちゃんと」見られる、というわけです。
ガザではこの無人攻撃機が大活躍しているみたいなので、つまりは1000人を超える犠牲の中には、こうして遠隔地から殺された人もたくさんいるということです。
これが恐ろしいのは、攻撃に携わっている人が戦地にいない、ということ。地球の裏側からでもいいそうです。
ミサイルで子どもをバラバラにして、その映像をリアルタイムで見たあと、席をたった操縦士は勤務時間を終え、自分のおうちに帰って、30分前にミサイルを発射したその手で、かわいい自分の子どもを抱き上げたりしているかもしれないわけです。
「パパ、今日はどんなお仕事してきたの〜?」
なんて子どもに聞かれちゃったりしてるかもしれないわけです。
殺される側にとってはもちろんですが、殺す側にとってもまた、なんと酷い戦争なんだろうか。