SONY Typecorder(ポメラの祖父たち)
ポメラを買ったときのエントリーに「持ち歩けるフルキーボード入力端末。取り出して、すぐにすばやく打てる機械。iPhoneとは別の方向で、ぼくのもうひとつの長年の望みでした」と書きました。
その望みを託していた、いくつかの機械についての昔話、その一。
SONY Typecorder。1979年発売。
いや探した探した。名前も忘れていたので、いろいろな検索ためして、ようやく見つけました。正式名がわかっても、ほとんど情報はないですね。ソニーのサイトにさえ無いみたい。
実物が、コンピューター歴史博物館に保存されているようです。
あとMO5.COMというサイト、こちらはパリにある私設のマシン&ゲームコレクションのようですが、こちらにも保存されているようです。
表示は40文字、1行。欧文のみで、データはマイクロカセットテープに保存。たしか電池駆動できたかと。
日本で発売されたかどうかは覚えていない。当時ぼくは大学生だったので、英語だけですむなら、これで授業のノートがとれるのになあと思った覚えがあります。
日本語の搭載などまだ夢の夢の時期でした(日本語ワープロは、この前年に東芝から机ほどの大きさのものが世界で初めて発売されたばかり)が、英文だけでもいいから欲しかった。持ち歩いて、その場でタイプして保存できるということの魅力。
キーボードのキーの形状が特徴的で、これはSMC-70 (ソニー初のパーソナルコンピュータ、1982年発売) に受け継がれています。
搭載のマイクロカセットテープは、普通に音の録音・再生ができて、特に記者が取材に使ったり書き起こしに使うことを想定してたんじゃないかな。当時のソニーが得意な技術を活かし、用途を明快に特化してデザインしたのだと思います。
製品名 | Tyepcorder (OA-S1100) |
メーカー | ソニー |
CPU | ? |
RAM | ? |
ROM | ? |
テキスト表示 | 40文字1行 |
グラフィック表示 | なし |
キーボード | QWERTY 58キー |
インターフェース | カセット用ジャック ( Mic + Ear + Remote ) COMM LINE 電源DC 6v |
ソフトウェア | ソニー製 専用ワードプロセッサ |
寸法 | 280 x 215 x 45 mm |
重さ | 1385 g |
発売 | 1979 |
価格 | 1200 USドル |