五反田団『俺の宇宙船、』
おもしろいことを言おうとしてではなく、会話のなかでふと出てくるおかしな言葉というものがあります。
即つっこみを入れたくなるような、なんでそんなこと言うの?と思ってしまうような、そんな言葉。
日常の中では、いくらトボケた人を相手に話していても、発言すべてがそうなることはないわけですが、これは、そうした言葉を集めてきて1時間半におさめたような、そんな劇でした。
個々の登場人物の背負っている人生が一気に俯瞰できるような台詞を紡ぐ劇も好きですが、この舞台はそういうのとはまた違って、ひとりひとりが、こつこつと生きていることが感じられる、日常の魅力がありました。いろいろな不安をちょっぴり感じながら、それぞれのやり方でそれを押さえつけたり、逃がしたり。
台詞の間。手脚のうごき。遠近法と高低のある無機質な道具立てを変幻させて見立てる舞台。
いろいろなものが、ぼけているようで実に緻密につくられた脚本で編み上げられて、少しさみしげな暖かさを持つ物語となってふわりと着地。
五反田団『俺の宇宙船、』。誘ってくれた友人たちに感謝。
あ、そういえば、この脚本を書き、出演もしていた前田史郎さんが明日の21時からのドラマ [NHK.or.jp] を書いているということでした。見なければ。
4 Comments
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この人の「なんとかと北区の滅亡」という小説を読んだことがあって、変だなー、おもしろいなー、へえ〜、もともとはお芝居の人なんだー、と思っていたら、今日、新聞を見ていておもしろうなドラマがあって、またこの人ので、見なければ!
お、くぼたーくん、お久しゅう。
「なんとか」って……『恋愛の解体と北区の滅亡』ですか。「恋愛」とか照れくさくて書けないんでしょう。
小説は読んだことがないので読んでみます。ご紹介感謝!
ドラマ録画はこれから見るところ。
この人の「なんとかと北区の滅亡」という小説を読んだことがあって、変だなー、おもしろいなー、へえ〜、もともとはお芝居の人なんだー、と思っていたら、今日、新聞を見ていておもしろうなドラマがあって、またこの人ので、見なければ!
お、くぼたーくん、お久しゅう。
「なんとか」って……『恋愛の解体と北区の滅亡』ですか。「恋愛」とか照れくさくて書けないんでしょう。
小説は読んだことがないので読んでみます。ご紹介感謝!
ドラマ録画はこれから見るところ。