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2009 / 2 / 23

ここにも卵に寄り添う人が。赤川次郎

by ayumu

赤川次郎さん、というと、軽いミステリー小説の作家、というイメージしかなく、僕が中高の頃、新進作家として一躍人気が出ていたのを横目にしながらも、僕はまったく読まないできました。
しかし最近、社会派な小説を書き、アムネスティに関わるなど、リベラルな活動をかなり精力的にされていたんですね。全然知りませんでした。

(今の状況をどう見ているかと問われて)
状況の変化をどう捉えるかというのも大事ですが、どんな状況になっても人間としてぶれないことが大事だと思います。
「ぶれない」とは?
作家である僕にとってそれは、弱い人の立場に立つというスタンスです。

週刊『金曜日』2009/2/20号 p.34

ついこの間、よく似た言葉を、ぼくとしてはどちらかといえば軟派に分類していた作家から聞いたばかりです。

僕の見る目のなさを恥じいるばかりです……が、しかしうれしい。

こういう方々の、こういう言葉は、元気が出ます。
とりあえず最近の、社会の問題をテーマにしたという作品をよんでみたいと思います。

赤川次郎さんの御尊父は、あの伝説のアニメーション『白蛇伝』のプロデューサーだったとか。東映を辞めてテレビ会社に入ったけれど上司と喧嘩して退職、そのため次郎青年は大学進学せずに就職、校正の仕事をしながら小説を書き始める。御尊父が何で喧嘩をしたかは書かれていないのですが、映画界からテレビ界への転身ですから、映像作品への姿勢の違いとかそういうことかなと想像します。
創作やそれを伝えることの意味について、そして場合によっては生活を危うくしても守らなければいけないことについて、きっと背中からでも学んだことがあるのだろうなあと、これも勝手な僕の想像ですが。

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