水の上でGPS (GPS-CS3K)
ゴールデンウィークに、ボルネオ島、コタキナバルというところに行ってきました。
行く直前に、ソニーのGPS「GPS-CS3K」を購入。これ単体では現在地の緯度経度を知ることぐらいしかできないので、行っている間はただひたすらログを記録するのみ。飛行機に乗っているときも窓側の席では衛星をとらえていました。帰りは飛行機のまんなかの席だったのですが、ずっととらえることができませんでした。
帰国して地図の上に行程をプロット。
特に今回は水上を移動することがあり、その際に地図をみることがままならなかったので、あとからどこを移動したかを見られるのはとても面白い。
これは、カヤック(カヌー)でのマングローブ林ツアー。青い線がカヤックによる軌跡です。
A地点の水上集落からカヤックで出発。B地点からはマングローブの林の中の水路を抜けていき、C地点でカヤックからエンジン付きの船に移って帰還。
Bに入る前ぐらいにすっかり陽が暮れ、ほぼ天頂に位置した半月の月明かりの元でマングローブの林の中へ。
常緑樹の葉がぼうっと月明かりを反射している中、ところどころにはっきりとした白い点滅、蛍を見ることができました。
軌跡を地図上で拡大してみると、蛍やマングローブを見るために岸に近寄ったところまでちゃんとわかる記録がされています。
右の地図はその次の日のダイビング。コタキナバルからバスで二時間、そこから船でマンタナニ島へ。
行きは良い良い、帰りは酔い酔い。いや、ぼくはなんとか酔わずにすんだけれど、風のとても強い日で、おそろしく船が揺れ、小さい船だったので波をかぶってずぶぬれになりながらの帰還でした。なので港に着くのが待ち遠しく、陸地がそばに見えているのになかなか着かない苦しい時間をすごしたのですが、波でスピードが遅かっただけでなく、波を避けて相当遠回りをしていたのでした。
船上では地図を見る余裕などありようもなかったので、GPSのログがなければわからなかったでしょう。
ところでGPS-CS3Kは、デジカメのSDカードをこいつに入れることで、写真に座標データを付加してくれる機能があり、これならMacだけでも使えるから便利、と購入に踏み切ったのでした。
実際にやってみると、間違いなくログが取れているときに撮影している写真でも、座標データを付加してくれないものがあり、今のところまだ原因不明(探求していないだけですが)。座標データが付加できた写真については、iPhoto ’09で地図上にピンが立ちました。
ルートの表示はiPhotoではできないので、付属のソフトでWindows上でプロット。あまり使いやすいソフトではなく、ほかにもいろいろ方法はあるでしょうがとりあえずそれが手軽でしたので。
海外旅行のように広範囲を移動したり、まったく知らない土地に行って、自分で地図を見て動くのでなくガイドについていくような場合、あるいは水の上で場所を特定できないような場合、やはりGPSの記録があると面白いです。