Thank you so much, Mr. Jobs.
ジョブズは、歳を重ねるごとに、より大きなことを成し遂げてきた。iPod-iTunes-iTunes music storeで音楽のエコシステムを作り上げたとき、すごい、余人を以って代え難いと思ったが、ほんとうに、まさにinsanely greatだと心から思ったのは、iPhoneの発表を見たときだった。
アップルが、ジョブズが、iPhoneでなしとげてくれたのは、すばらしくデザインされた製品を世に出すこと、だけでなく、そのようなデザインアプローチが可能であること、そのようなアプローチでなければ成功できなかったことを、世に知らしめてくれたことだ。
なぜ日本の企業にはiPhoneを作れなかったのか、ということをいう人がいるが、作れないのは日本の企業だけではない。世界中どこを探しても、iPhoneを、あれほど徹底的にデザインされたケータイを作り得るのは、アップル以外なかった。
ユーザーのアンケートからでは作り得ない。ユーザーを深く理解した者が、論理と経験を武器に徹底的にデザインすることでしか、iPhoneは作れない。
そして、その徹底したデザインの力を信じ切れる者にしか、製品化して、世に出すことはできない。
徹底したマーケティングではなく、徹底したデザイン。
そうやって生み出した製品とサービスを、成功に導いてくれたことが、彼の一番の功績だと思う。
おかげでぼくも、自分が信じることを、自信を持ってまっすぐに進めていくことができる。
ありがとう、スティーブ・ジョブズ。
# いまごろは、ラスキン翁にiPhoneを自慢してるところかなあ。