iOS版を考慮して、Mac版Keynoteでスライド作成する際の留意点
iOSのKeynoteでプレゼンする可能性がある場合、Mac OS版Keynoteで作成する際には、あらかじめ下記の点に留意しておくと後の修正の手間があまりなくなります。
- スライドのサイズ:1024px × 768px で作成する
- トランジション:対応しているトランジションのみを使う。アクションビルドは使わない
(別エントリー「Keynote:Mac版とiOS版の互換性」参照) - フォント:iOSが搭載しているフォントのみを使う
(アップルのサポートサイト内「iWork for iOS:互換性のあるフォント」参照)
Mac OSでプレゼンするつもりでも、バックアップとしてiPhoneやiPadがあれば心強いので、Mac OS版でなければできないようなもの(アクションビルドを使うなど)以外は、できるだけこれに従っておくと安心です。
もし上記の条件にあわない場合は、iOS版Keynote読み込み時に下記の処理がなされます。
スライドのサイズ
- 1024px × 768px以外でつくられたスライドのサイズは、1024px × 768pxに変更される
オブジェクトやテキストの位置とサイズは、スライドのサイズにあわせて再配置・リサイズされるので、多少の大きさの変更であれば変なことにはなりませんが、図が重なったりすることはありえます。
トランジション
- 対応していないトランジションはディゾルブとして読み込まれる
- アクションビルドは削除される
フォント
- iOSが搭載していないフォントは、搭載されているフォントに変換される
・ヒラギノ角ゴ Pro W3/W6
・ヒラギノ丸ゴシック Pro W3/W6
→ヒラギノ角ゴProN W3/W6
・ヒラギノ角ゴ Std
・ヒラギノ角ゴ StdN
→ヒラギノ角ゴProN W6
・ヒラギノ明朝Pro
・MS明朝
・MS P明朝
→ヒラギノ明朝ProN
しかしなぜか……
・MSゴシック
・MS Pゴシック
→黒体-繁 (ST Heiti TC-Medium)
となります。これは間違い?
- 上記以外のフォントはHelveticaに強制的に変換される
明朝体、セリフ体であってもすべてHelveticaです。
Osakaやメイリオはヒラギノ角ゴシックProNにしてくれてよさそうなものですが、容赦なくHelveticaです。
(ただし日本語フォント指定であったものがHelveticaになっても日本語部分が化けることはありません)