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Posts from the ‘日記・つぶやき’ Category

12
2月

辛き思い新たにす

オープン時、オヤジギャグな名称を見ただけでこりゃツライと(いろんなモノを棚の上に置きつつ)思いながらサイトを訪れて、まさに期待通りのツラさを見せてくれた「あらたにす」。iPhoneアプリを出したと知ってダウンロードしてみましたが、これまた再び期待通りのツライ結果でありました。

ウェブサイトにあからさまに誘導するだけのアプリは、いままでいくつも散々な評価をされているのは見ればわかると思うんだけど、どうして同じことをするのか。

しかもつい最近、産経新聞のアプリが大きな良い反響を呼んだこともわかっているはずなのに。

まあ、タダで全部見せてサイトにも誘導しないなんてことをこの三社がやるとも思えませんし、読者のことなど考えてもいなさそうですし、つまり、産経のアプリを成功だとは思ってないんでしょうけれど。

それにしても、ちょっと誰かに使ってみてもらえば、こんなシンプルな機能しかないのに「どこが押せるのか、どこを押したらいいのか、わからない」という問題があることはすぐに露呈するだろうにねえ。

なんでiPhoneで「iPhoneアプリを公開しました」って読まされなければならないのか。なんでずっと流れるテキストを視界の端に置かれなければならないのか。なんでこんなに大きな顔写真を見つづけながら小さな文字でコラムを読まなければいけないのか。なんで写真の画面でiPhoneを振ると写真が意味もなく斜めになるのか。

そもそもアプリの上ではテキストが短すぎて「読みくらべ」をちゃんとできないではないですか。サイトのコンセプトを体現できていない上に、自分たちが書いているテキストの価値を自ら軽んじていませんか。

でも何よりぼくががっくりくるのは、このUIを「すばらしい」と言う人がいることかなあ。身内なんだろうか、あれ。

10
2月

おばまとパンツ情勢

ぼくのお気に入り、iPhone用アプリOcarinaやZephyrのメーカー、smuleが最初に全地球のiPhoneユーザーに放ったのはSonic Lighterでしたが、こいつには「投票」のしくみがあって、質問に対して何色の炎を灯すか、で答えると、地球上にその色の炎がひとつ灯る。地球を俯瞰するとどこの地域でどちらが優勢かが炎の色となって見える、という、たいしたことない割には楽しい機能があります。(って、見たことない人には何のことやら……ですかね)

各地の「投票」

各地の「投票」(クリックで拡大)

この投票結果、iPhone上では日本全土ぐらいまでしかズームしませんが、smuleのサイトではGoogle Mapで、ピンポイントに、灯された場所がわかります。見てみたらたしかに、自分の家の場所にも灯が灯ってました。
で、前述の投票もこの詳細な地図で見ることができるので、米民主党(青)vs共和党(赤) [smule.com]の結果を見てみますと、本州全体では右のようになってます。
赤って色はやっぱり目立つんですね。ぱっとみておんなじぐらいにぼくには見えるんですが、得票数は民主党が圧倒的です。
そういえばあの大騒ぎしている(ように報道されている……たぶん地元ではごく地味に盛り上がってるんだと思うんですが)小浜市はさぞや青い炎に満たされているのだろうと見てみたら……青どころか赤も灯ってないや。

小浜周辺

小浜周辺……灯がない……

つまり小浜にはたぶんiPhoneが無い……のかと。
オバマはBlackBerry使っているそうですが、小浜市民もやっぱりBlackBerry……なわけないか。

ちなみに、Sonic Lighter、今はボクサー派かブリーフ派か [smule.com]ってのを投票中……今現在、69%対31%でボクサー派優勢。
東京や大阪は全世界の割合よりややブリーフ派が多い。35%ぐらい。
しかしなんと!名古屋はボクサー派が圧倒。90%!

6
2月

27年の慈しみの後

少し長くなるけれど、引用します。(個人名は変更しています)

重いダウン症の長男(当時27)の将来を悲観した妻(同53)に頼まれ、2人を殺害した夫(57)に対する判決が4日、さいたま地裁であった。死刑を求 めた夫に裁判所が出した答えは、懲役7年(求刑同10年)。若園敦雄裁判長は「長男がダウン症を持って生まれてきたことには必ず意味がある。あなたが生き 残ったことにも意味がある」と諭した。

長男Aさんに対する殺人と、妻Bさんに対する承諾殺人の罪に問われたのは、埼玉県川越市のC被告。C被告は公判で「体調が悪化して長男を介護できないと自分を責める妻に『3人で死のう』と言われ、決意した」と語った。

検察側の冒頭陳述や福島被告によると、長男の症状は重く、知能は2、3歳程度。生後間もなく医師に「20年ほどしか生きられないのでは」と言われたといい、夫婦は「子どもに罪はない。20年を大切にしてあげよう」と誓った。

食事やトイレなども付ききりで妻が世話したが、介護は過酷だった。自分の便を口に運ぶ長男を抱きしめ、泣いたこともある。成人すると長男は暴れたり、妻の髪の毛を抜いたりもした。

妻が頭痛やぜんそくなどの体調不良を訴えたのは約2年前。40年勤めた会社を定年退職したC被告も介護を手伝った。だが妻の体調はますます悪化し、「3人で逝こう」と心中を望むようになった。

08年8月、妻は果物ナイフを手に「私と長男を刺して」と懇願。9月9日夜には「遺書を書いた」と福島被告に伝えた。その言葉に、説得を続けていた被告の心も折れた。

翌10日午前1時ごろ、C被告は就寝中の妻と長男の首などを果物ナイフで刺した。自らも風呂場で手首を20カ所以上傷つけたが、死にきれずに110番通報した。

「なぜ自分だけ残ってしまったのか。死刑にして欲しい」。そう公判で訴えたC被告は判決後、「残された人生を有意義に生きて欲しい」と裁判長に言われ、「はい」と一礼して法廷を去った。

(asahi.com、2009年2月5日1時36分付け、津阪直樹)

頼まれて家族を殺さなければならなかったひとの挫折感、無力感は、いかばかりのものでしょうか。

こころある福祉関係職員もまた、強い自責にかられているかもしれません。

ただ裁判官の決定に、一条の光があるのみです。

しかしこれは、この人が犯した罪ではない。こどもに罪はないと育てることを決心した、この人にも罪はない。個々の職員の罪でもなく、社会が犯した罪です。社会のしくみと、それを支える哲学の不在が犯した罪です。

生まれた子どもがダウン症でも、生かすことを選択できる社会なのに、生かし続けることを選択できない、あるいは生かし続けることを特定の個人の努力のみに依存してしまっている、のです。

かつてならば生まれたときに、生かすことをしない選択がありました。その選択がなくなったのはほんとうに幸いだけれど、しかし、その選択は強制に近いものになったとも言え、そのあとの個人の努力をも強制するものであるわけです。

生かすことを選択できるのなら、生かし続けることができる社会であることもセットでなければならないのに。

7年間の服役など、必要ないと思えます。でもこの人のことを、だれかがちゃんと見守っている必要がある。むろん反省するためでなく、よく生きてもらうために。ほんとうはそれは刑務所の仕事ではないはずだけれど、今この不幸な社会では、刑務所にお願いするのがいちばん現実的で確実な見守りかもしれません。

社会が救うべき三人のうち、せめて一人だけは、司法が救ってくれたというべきでしょう。

何も問題は解決していない。

明日また、同じような思いで命を絶つ人がいるかもしれない。自分の命を。家族の命を。他人の命を。

それ以外の選択肢を与えられるのは、誰なのでしょう。

われわれ、ではないのだろうか?

明日の命は救えないかもしれない。それでも5年後の命、10年後の命は救えるのでは。

……そして考えます。

この社会で、個人のみの責任だと言える罪など、いったいあるのでしょうか。

30
1月

就活女子、カッコヨクなれ。

女子学生のリクルートスーツ購入枚数「1枚」が70% 「短期間しか着ないのに高い」 [orinco.co.jp] ニュース-転職・派遣・キャリアのオリコンランキング

いつから女子のリクルート姿が、あんなふうになってしまったんだろう。ぼくらの学生のころは少なくとも違っていたような。

日本の今の女の子の多くは、ふだん、とても可愛かったりかっこよかったり、自分にあったすてきな服を着こなしています。
なのに、そういうひとたちが、就活の時期、いきなりあの地味で無個性でおしゃれじゃないスーツを唯々諾々と着ているのが不思議でした。
よーく見るとみんな違うスーツなんだけど、遠目にはどうみても同じにしか見えなくて、集団で歩いているのを見ると、制服のよう。違うものを買ってるのに統一化されてるのが、むしろ不気味なぐらい。

なんであんなスーツでがまんできるのだろう、と。

でもこの調査を見ると、ほんとは欲しくも着たくもないけど、しょうがないから買うってのがアリアリですね。就活でしか着ないから安いの一着でいい。

やっぱり、そうだよねえ。ニッポンの若き女子たちが、あんなのでいいと思っているわけがない。

でもそう思っているのなら、自分が着て気持ちいいモノ、仕事を始めても着たいと思うモノ、こういう服でバリバリ仕事をしてみたいというモノを買おうよ。

それに、就活って、自分をアピールする場でしょう? その場で、どうみても他の人と同じにしか見えないものを着てどうするの。

もちろん不作法にはできない。でも、「リクルートスーツ」と札のついたぶらさがり以外は不作法、なんてだれも思っていない。そうであれば仕事をしている女性もみんな同じ服を着ているはずです。

自分に合った服を着て、仕事をする自分はこうありたいという姿を、就活で見せたらいい。
あるいは活動先の企業や業種に合わせて、こういう人を求めていますよね?という理解を示したらいい。

「自分は非常に平均的な女性で、突出したところはなく、実に堅実で、回りと協調することが得意です」ということをアピールしたい、という人や、場合もあるかもしれない。それはそれで全然よいと思います。でもそれもまた、自分はこういう性格であり、こういうふうにありたいとか、活動先の企業がそのような人材を求めているからという理由に基づいて決める戦略のひとつでなければならない。

すべての就活女子が同じではないですし、すべての企業が同じでもないはずです。

ほかの人ではなく、自分を選んでほしくて、ほかの企業ではなく、その企業を選びたいのであれば、だれとも同じ、どこへ面接しにいくときも同じ、という服にはならないはず。

まあ、たくさんの企業を受けるとなると、全部個別にってのは現実的ではないですが、ここはと思うところに行くときだけでも、自分なりの考えとセンスを活かしたリクルートファッションに身を包んでほしい。

すくなくともぼくは、ちゃんとそのようなことを考える人にこそ、希望の職場で、希望の仕事に就いて働いてもらいたいと思います。

すでに働いているたくさんの先輩女性の姿から、魅力的な格好を学ぶといい。
たいへんな時代だけれど、ただ流されてイヤイヤ活動するのでなく、どう生きるのか生きたいのかを考えて活動する人を、心から応援しています。

27
1月

グーグル日本 新社長会見したらしいが

隔靴掻痒というか。
記者会見という絶好の機会に、記者はなんでちゃんと質問しないんだろう。

インターネットウォッチグーグル辻野社長が会見「日本独自戦略」「YouTube収益化」明言.[impress.co.jp]

一方、ストリートビューの画像では人の顔や表札などが読み取れるものもあり、プライバシー問題を懸念する意見が寄せられているが、辻野氏は「いろんな意見をすべて真摯に受けとめて対応を進めたい」と述べた。

日本のストリートビューで問題になったのは、顔や表札のことより、むしろ人の家の塀の中を上からのぞき込める、ということとか、進入禁止のところを進入してるとか、さらに掲載削除依頼に対するぞんざいな対応とか、そういうことでしょう。

マイコミジャーナル[mycom.co.jp]では

「ユーザーからの意見は全て真摯に受け止めて対応していく」とも述べ、今後も誠実な対応を行っていく方針を示した。

えー。「今後『も』誠実な」? 問題はまさにそこでは? なんでだれも突っ込まない。

J-CASTのニュース [j-cast.com] にはストリートビューのスの字もないし。

記者に取材能力がないのか、取材できないのか、できても報じられないのか。
ニュース検索しても(Google, Yahooいずれも)ネット系ニュースサイトしか引っかからず、既存メディアは報じていないようにみえる。なぜ?