あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます。
写真は、本年の年賀状ですが、我が家の水槽のタツノオトシゴ夫婦です。
奥にいるのがお父さん。
この写真を撮ったあと、彼のお腹から10匹ほどの子どもが生まれました。
ぼくも初めて知ったのですが、タツノオトシゴはオスのお腹の中にメスが卵を産みつけ、オスの中で孵化、稚魚となって、オスが「出産」するのですね。
広大な海の中の生物の多様な姿は、ミクロでみてもマクロで見ても驚くことばかりですが、ほんのわずかな水槽という空間の中でも、そこに生きる生き物の姿や生態は毎日見ていても飽きることがありません。ちっぽけな魚の一匹の動きをじっと見ているだけでも、この生命の惑星にいることの驚異を感ぜずにはおれません。
37億年のいのちの歴史の末端に存在することができている幸福を抱く一方で、いまここで進行中の愚行がどのような未来につながっていくのか、進化というシステムからはみ出したわが種の行く末への不安もまた抱かざるを得ない、年のはじめです。
微妙な電波
携帯受信アップ効果なし 吉本興業子会社などに排除命令
「携帯電話の電池パック内に入れるだけで、受信状況が向上し、電池が長持ちする」などの宣伝文句で売られていた銅板シートが、実際は表示の効果に全く根拠がなかったとして、公正取引委員会は9日、吉本興業子会社の吉本倶楽部(大阪)など製造販売の4社に対し、景品表示法違反(優良誤認)で排除命令を出した。
via asahi.com(朝日新聞社)2009年3月10日0時1分
大型電器店のケータイ売り場でよく見かけましたけど、そのたびに、どうしてこれに効果があると思うのか不思議でした。しっかし45万個も売れたのか。
今回はちゃんと公取委が命令出したけど(とはいえひととおり稼いだあとで、おそすぎる気もしますが)、買う方も買う方。
やっぱり学校でもうすこしきちんと「基礎的な科学的知識」と、それを元にした「論理的思考」や「懐疑的精神」を身に付けるようにしないと。
でもそういうものを一般市民に身につけてほしくないひとが世の中牛耳ってるってことなんですよね。
政治の世界のサギまがい(というよりサギそのもの)の活動など(郵政民営化とか!)に比べたら、こんな数千円の商品の害なんてかわいいもんです。
吉本倶楽部の言い分がいいや。「再発防止に努めたい」だって。これはやっぱり笑いをとってる……んですよね?
閉じ込めるのは難しい
初めてYouTubeにアップしてみました。
こういうレバー式取っ手のドアは自分で開けてしまいます。どうやって学習したんだか。
最初は向こう側からしかできなかったのが、引っ張る必要のあるこちら側からも、一発で開けられるようになりました。
六本木ヒルズの「気」
ぼくは冗談以外でこういう言葉を使うことはほとんどないんですが、しかし他に言いようがなく……六本木ヒルズの「気」。
できた直後に行った時から感じているものなので、あそこで小さな男の子が回転ドアに挟まれて亡くなったり、一時は寵児ともてはやされた人が逮捕されたりしたからというわけではなく、そして今も行くたびに感じる、何かよくない「気」。
仕事でもプライベートでも行く機会があり、オフィス階や、広くて眺めのいいライブラリにも何度も訪れていますし、展望台の見晴らしも東京一ではないかと思うほどの素晴らしいものですが、それにもかかわらず、あそこに行くと、いつも何か言いようのないいやーな感じとか、理由の思いつかない不安感を抱くのです。
同じ六本木でも、ミッドタウンにはまったくそのような雰囲気は感じず、むしろ銀座や表参道のような洗練された街にいるのに似た、落ち着きと高揚感が混ざりあった気持ちの良さがあります。
おそらくはヒルズの高層ビルのずんぐりとした「重い」形と、目的地への行きやすさをわざと排除した非フレンドリーな動線や見通しの悪さが理由かとも考えるのですが、しかしそれだけでなくて「何か」ある気がしてなりません。訪れるたびに、胸の奥の方にどよーんとした何かが溜まってる感じを抱いてしまう。
絶対何か理由があるはずです。
いや、「あそこにはナニカがいる」とか「江戸時代に何人もの人が打ち首にあった場所」とかそういうんじゃなくて、説明できる理由があるはずです。
誰か明快に説明してくれないかなあと思いながら、いつも話題に出しては、変な「気」があるという感覚の同意は得られるもののその正体がわからないまま、なのですよねえ。